私的テレビ大賞2018

 

  • 講釈師・神田松之丞については演芸評論家におまかせして、他局のコント風ドラマとかナベプロに次ぐ規模の芸能事務所にまで波及した「問わず語り」効果については今更語るまでもなく…それでは何も触れられない。とりあえずお子さまが生まれた際奥さまの口から性別はその子に任せようと仰ったエピソードはほんと素敵だよなと思った程度で。それから来年真打ち昇進おめでとうございます。そうなると今年中に舌禍は上手く手仕舞いにして、そして大手芸能事務所に所属して安定したコメンテーター業に励んでミルク代を…あ、これ志らく師匠の話か。▼桐野安生はオードリーと同年代なので必然的にミレニアムズ世代なのだが、その世代の旗頭番組「ミレニアムズ」が終わった後で出てきちゃったのが芸人という奥深い世界の一端ではないかと思う。傍目でも決して面白くはないのだが、それ故テレビで必要な人なので昨年アホみたいにブレイクすると登場時には思ったが、現在「後夜祭」と「脱力タイムズ」すなわち身内番組しかお呼びにかからないままなのは…まあ仕方がないのかな。▼眉村ちあきさんは「アトロク」や「ゴットタン」でハネて、アイドルを飛び越えてアーティストとしても大活躍するようになったが、寸断なく一部ファン有志による路上ライブやライブハウスの映像が毎日規模で配信されてるっていうのがすごいし、それを続けていくのも凄いなと。自分の見解はピンのアイドルどころかピンのアーティスト苦難の時代ではないかと思っているが一体どうなるのか。それから精神面にて醸し出してるので多分ナイとは思うが恋愛スキャンダルだけ気を付けてもらえれば、稚児の精神の方なので大丈夫だと思うけども。▼Mr.シャチホコは「脱力タイムズ」でよくできた和田アキ子、アコ物まねの人だなと思ったらあれよあれよと一気にバカ売れしていったイメージ。そして「…で、君は何をされてる方なの?」のフレーズはコージーさんによるタモリの「素の会話」と共に平成時代の物まね大発明の一つではないかと後々思うが…で、年上女房をもらったようだけどシャチホコ君は何をされてる方なの?(単なる健忘症)▼戦慄かなのさんは確か訳わからない時に火曜日の「猫舌ショールーム」で狩野英孝の件で炎上した全容を知り、そのときのイメージのまま「火曜 the NIGHT」「アウト×デラックス」で現在公表してる中で唯一のとなるムショ上がりアイドルとして世間に知られるようになった。自分の中では「でも、やっぱり良い娘」評価がまだまだデカイ(実際本人の口から語られるエピソードは全然極悪すぎるエピソードまみれだったけど)。こちらも舌禍に要注意、というよりSNSの取り扱い方。
  • 飯尾和樹は別に「かりそめ天国」飯尾ナンバー1がなくても圧倒的な飯尾の存在力と「アンナチュラル」などの変な人向けの演技力はあったけども、やはり飯尾ナンバー1におけるキャバ嬢相手の伝説フレーズがなければ今年の助演男性タレント賞の域にたどり着けなかった。まあ書きたいことは全部「内村プロデュース」の頃に書いてそうだから他に書くことがないや、頚動脈ドックン死にそうです(適当な尺埋め)▼クロちゃんこと10月3日以降の「黒川」は自ら蒔いた種もしくは自業自得もしくはアロマテラピー免許剥奪行為を画面上ではたらいていたが、有罪確定の中でフォローすれば「水曜日のダウンタウンモンスターハウスは本家同様徹底的な"強調"編集によって悪意の増幅装置としてはたらいているから誤解なきように。でも編集抜きでも黒川はやっぱり黒川、むしろより黒川だからな…。▼江頭2:50ことエガちゃんは90年代初頭「浅草橋ヤング洋品店」の伝説であり、90年代気風の「みなおか」「めちゃイケ」「ぷっすま」でも生ける伝説であり続けたが、それらが昨年全部終わるという52歳の"若手"に戻った年になった。だけど終わる直前どこも重要人物として呼ばれてるのが、途中で諸事情とかで出れなくなった人のことを思えば生き延びられたことにひたすら感謝しかない。パチンコ営業はまだまだ健在だしね。あとは「アメトーーク」をせめて年2ペースで出してもらえれば。▼チャンカワイは「かりそめ天国」の地獄を体現して、格上の剣士にはボッコボコ、富士山登山では太っていたころのHIRO(安田大サーカス)と化していたが、若手の台頭目覚ましいナベプロおっさん中堅芸人の星として頑張ってもらえれば。あと「テラスハウス」内で葉山くんの「惚れてまうやろー!」直後の馬場園ちゃんの微妙な表情ったら。▼「代わりって幾らでもいるんだなぁー」事変直前に「勇者ああああ」でアベンジャーズのファルコンのように「絶対に必要な人」として現れた実はヘビーゲーマーだったペンギンズのノブオ。もし「イッテQ」に出ていた時点で番組がハネてたりしたら、24時間テレビのランナーで走ったり、ラオスの橋祭りでお祭り男になっていたのかと思うと、運命ってオモロいなぁ〜と感じたり。まあ今のノブオは多少好きだけど「キャラ捨ててのゲームプレゼン=イッテQでハネていた場合、今頃キャラを捨てて素で活動するだいなおの川口」が頭によぎって。
  • 鈴木奈々より秀でた女性リアクション系タレントはいないから」の単純な認識で助演女性タレントが決定したが、個人的には15年正月のアリペイ特番での「すべらない夫婦エピソード」を出しまくっていた頃が彼女の"クレバー"さとかで「しゃべくり007」で大島親方を嫉妬で泣かせてまった原因だよなぁと、"女芸人"が脱リアクション・脱容姿イジリに舵を切っている以上、"事務所に守られている;現役アイドルたちをまだまだ蹴散らしていくゴールデン帯最大のディフェンダーとして活躍するんじゃないですかね。▼野呂佳代は昨年ようやくプライベートで"できる女"の殻から「ゴットタン」ダメ出し号泣事件によって一皮むいて"人間・野呂佳代"を出して来たなあと意味での高評価を。今年はこの扱いを事務所先輩である劇団ひとりだけでなく、憧れのバナナマン先輩バカリズム先輩でも同様に扱われれてゆけば、ゴールデン帯レギュラー定着はあり得る話になる。そうなると事務所後輩の"今年も絶賛守られている"富山の彼女の方は今後大丈夫なのか?と候補外に茶々を。▼宇垣さんは「闇の女子アナ」と持て囃されてるし、「アトロク」や「サンジャポ」では「『あさチャン!』では絶対得られなかった」層のファンが付きだしてはいるが、まあ正直フリーになったら勝算がほぼ見えないというか、13年前のモナブームは絶対起こらないと断言しちゃうのでもう一年TBSの伏魔殿で頑張ってほしかったり。でもオスカー入り内定報道出てるけどなー、多分コケるよなー。▼「有吉ジャポン」での初体験の夜のエピソードが面白すぎたし、それをエンディングのスタッフロールに紛れて披露しちゃう雑多感も面白かったので藤田ニコルを今年の候補に。もう少し「有吉弘行のダレトク」キモうまグルメの回数があればとか、金髪でなくて黒髪の時期がもうちょい長ければとは思うが。▼「相席食堂」でヤバ目素人相手の触れ合いに"絵"と化していた"カックラキン大放送"のナオコ。本人的にはリベンジロケをしたがってたし、当然"やっている"ロケでは激烈に滑るのは歴史が物語ってはいるけど、それでも「智兄と同じようにナオコは2度やらかす」と信じてより圧の強そうな地域のポストに手をつっこんでほしいなと願っている。
  • 一昨年の9月ごろから昨年9月まで久しぶりの交際をそれなりに楽しんでいた若林さんは、脱"オードリー"の活動に向けてしっかりやられていたよなぁ〜という意味での受賞。「激レアさんを連れて来た。」では弘中アナにいじられ、「オドぜひ」では新人・磯貝アナをコンビ揃って毎回楽屋で人見知りモードで接するなど、正直結婚しようが別れようが芸風はまだまだナナメ一直進のようだ。(ちなみに"元"恋人をこの前「演芸図鑑」でお目にかかったが、人間力でお変わりがないように見えたのが"彼女らしい")▼岡村さんとテレビっ子(私もその一味)から「日本の恥」呼ばわりされた男・出川哲朗にまさかのMCオファーが昨年の間殺到するとは思わなかった。まあ世間は坂上忍長嶋一茂とか「おっさんずラブ」な情勢なのでその潮流の1つかもなと。そして「充電させてもらえませんか?」ではさんま師匠をゲストを迎えて土曜8時の孤塁を守ろうとしてた姿勢も素晴らしいと思うし。今年はチェンと「旅猿」の小僧を呼んでくれたら目標はクリアとなりそうだ。▼「しゃべくり007」「全力!脱力タイムズ」での異才ぶりは一昨年書いているので、今年は守り仕事の「夢なら醒めないで」の見えない功績で。そこは「しゃべくり007」と同じ構成で固めた上で、日テレの都合が強そうなそっちよりは多少融通が利くカタチなので、"女子アナ雑草軍団"とか"木南晴夏の姉"とかのヒット企画が生まれる土壌を作って新たな手駒にするのではと見据えてと思ったり。あと「アリケンしゃべり場のような「有ジェネ」討論企画は今後より化ける要素はありそう。▼佐藤二朗は子供たちにナメられている"学校の先生"みたいになるのが今年売れっ子になる絶対条件だったと思う。絶対的権威ではないので「99人の壁」ちびっ子レギュラー解答者たちが絶対緊張しいになるはずのカメラの前でナメられ、面白リアクションが撮れちゃうから、子供たちの、そして番組生き残りのためにバカにされる"学級崩壊を起こすダメ教師"であってほしい。▼博多華丸・大吉といえば「あさイチ」抜擢、そしてやりたい放題だった「半分、青い」への華丸さんの忌憚ない朝ウケの数々で、非朝ドラ派のウケもそうだがイノッチ有働柳澤体制のオールド「あさイチ」ファンを一定数留めたのはお見事だった。今の「まんぷく」朝ウケだと半分以上定着しなかったのでは?と予想してるので、華大の2人は北川先生に足をむけて寝てはいけなさそうだ。私のような「半分、青い」アンチ勢は遠慮なく足むき出しで寝まくっているけど。
  • 島袋聖南を読み取る上での2大要素として「明後日方面の恋愛アドバイス」と「自己分析がなってないモデルイキリ」の2つあるが、今季の「テラスハウス」生活では後者は「ハナに注射」でノルマ達成したものの、なぜか前者では"適切"すぎたのが気になったまま、あんな流れになった。これは私の中の妄想であることは断っておくが、実はキャンプの時ではなくそれ以前、妄想では2人が入居する前から第32週みたいな生活…それが前彼氏と別れるハメとなってそうな"矢口クローゼット"状態だったのを、テラハ入居を条件に「経歴ロンダリング」したのでは?という読みが。なので"入居"翌日から影でいちゃついてたのを"目撃"すれば、彼氏狙いの女性陣がああいう撤退をそれぞれするし、ミュージシャンの前で告白する時も、ああいう笑い方するのもうなずける。なので終始あんな茶番劇を避けようとしてああいう茶番演技をした聖南さんを第22週から見直すと私が今年の主演女性タレントに選んだ意味合いがわかるんじゃないかと。▼弘中アナウンサーは正直「テレ東でマツコに『気持ち悪いロリ顔』呼ばわり」された時点で勝ち。そりゃ昨年までやっていた「ミュージック・ステーション」ではタモさんの通常運転の横でより死んだ目で進行していたのは女子アナ人気没落の象徴だなとは当時思ったものだが、「激レアさんを連れてきた。」でのちびっ子プレゼンターぶりで再びテレ朝(ロリ顔)女子アナ人気を復興する発端を作ったのは流石だった。あとはマツコ相手に"プロレス"ができれば良いけれど。とりあえず前田パイセンの「お前はプーちゃんを千切りにしてろ!」(by くりぃむナントカ)をしっかり頭に刻み込んでプロレスに挑もう。▼その吼えるマツコの前に座っていたナチュラルエイト所属になった有働由美子さん。将来NHK解説委員で現場から離れるような人ではないし、NHK会長出世コースは森田アナでも無理っぽいので身の丈はハナから知ってたっぽいから時間の問題だとは思っていたが、転身先が日テレだとは退職時想像すらしなかった。だけど「ニュースは退屈の巣窟」なのは久米ニューステ以来からの鉄則だから、初週にタモリを招いたり松之丞で失言を狙ってみたりと頑張ってはいるが、まあ当面シーキビっすね〜と。だからこそバラエティーの余地も置いてほしいけど。▼高山さんは「オールスター後夜祭」で懸命に頑張っていたのを評価しての候補入りだが、内心では真の評価は"守られてない"時期になってからだと思っていて、ぶっちゃけ彼女をめぐる"ストーリー"に何事にも三角を入れちゃう人と比べてそこまで思い入れないし、誰もが持っているお話をあそこが無理矢理拡声器で強調されてるのもいや〜キツイなぁと思っているのも、"女子アナのアイドル化"から"アイドルの女子アナ化"が急激に進む現代ならではの話だと。とりあえず「アイドルの女子アナ化したアイドルの罠」をマッコイ斉藤の手でなんとか。▼候補の最後に水卜麻美日本テレビアナウンサー。本人は日テレの安住紳一郎的な報バラ兼用アナウンサーをずっと目指していそうだが、そんなに遠くないフリー後を見据えて当代一のMC相手にパーソナリティー能力を鍛える意味での「犬も食わない」でのぶっちゃけトークがそれなりに面白かった。でもフリーになったらなったで日テレは市来アナを使い倒す方向性なのでこちらも正直まだ早いよなぁ…。
  • 「相席食堂」でそれなりに書くつもりだが、巨人師匠の「40歳台円熟期」説に沿えば、千鳥がテレビで果たす役割は関西で暮らしてる方々同様まだまだ残されていると思っているが。それは23時を跨いだ深夜の向こう側なのかゴールデン帯手前のこちら側なのかはまだわからない段階だろう。昨年(自分の妄想内で)裏方賞をとった藤井Pは今後74年組(淳・ジュニア・有吉)と運命を共にするだろうから、本気でテレビに新しい価値観を作りたいポスト藤井Pを狙っている勝負をかけたいテレビディレクターは今年までに近づいた方が良いし、実際そんな千鳥好きでギャンブル好きな世代が昨年から動いてるとは思っている。面白い番組お願いしますよ。

 

 

 

  • 相席食堂は直系では同じ深夜番組だった「東西芸人」のノウハウが主に詰められているが、それは「探偵ナイトスクープ」でもあったり「今ちゃんの『実は…』」でもあったり、朝日放送が80年代以降蓄積されている"外ロケ×芸人"の完璧な方程式に基づけられたその結晶みたいなものだと私は思う。その果てが「食ってみな 飛ぶぞぉー」だったり「ノルディック親父」だったり「いききってる!」だったり素人たちの爆笑狂い咲き状態だったりするので実に憎らしいなと、どちらの意味でもね。▼ちょうど17年の大晦日(午前10時の特番!?)から始まった「99人の壁」もマイナーな調整はあったものの、なんとか無事年越しができた(と思うが上層部の独断で1月中に打ち切られたらスマン)。佐藤二朗が云うところの「千葉ぁ」こと千葉ディレクターは今年入社3年目で一番若く、(これは一般論だが)「アルコ&ピースのANN」を熱狂的に支持した世代の第一走者になるのだろう。新しい手法と共にフジの未来を象徴してほしいし、さらに酒井ちゃんと佐藤二朗の共演でもっとニヤニヤさせてほしい。▼有吉さんがゲームにハマった時期は幼少の頃(巨人師匠に弟子入りするまで)と「一発屋芸人」以降に時間だけが有り余ってた頃だと推測しているが(本当は一貫してかも?)、そこでの経験とラジオのノリが上手くマッチしたゲーム番組「有吉ぃぃeeeee!」(「ぃ」が2回。「e」が5回)は開始当初よりずっと面白い、と言われている(婉曲なのは私がゲームをしない人種だから)。あと生まれが74〜76年のわずか3歳差で見聞きしたゲームや文化が重なってる点も面白いので雑誌で特集を組む際はそこら辺の年表を作ってほしい。ところで平成生まれはおっさん芸人の話題にちゃんと食いついてるのかな?▼ウゴウゴルーガの流れで作られた「じゃじゃじゃじゃーン!」は千秋主演でおなじみ"ノンタンといっしょ"抜きのウゴウゴルーガ、ぬすなわちウゴウゴルーガそのものの出来かとリアタイ世代からの評価を。道を通せんぼする声優も松竹芸人or元松竹芸人たち(一部オテンキのり&ベットイン)で固められ、多分面白い…まあ田舎暮らしなので当然ローカル局ではやってくれないし、TVerでやっているので後ほど見ればいいが、結構見忘れてしまう、なので大半の情報はウェキペディア調べでした。…というジョークをかます教育番組なので見てほしい。自分も含め(多少は見ている)。▼「犬も食わない」はプロデューサーが「THE W」を手掛けちゃう人なので、「たりないふたり」ファン以外は敬遠しがちだが、それでもコントではなく、コント風人間ドラマではかもめんたる う大とかやさしい雨松崎とかトム・ブラウンとかを出してくるのでナメすぎも禁物だよなぁ〜と。ちなみに南沢君との出会いの発端はそこのプロデューサーの「スカッとジャパン」的番組だったので、破局発表前日に水卜アナとカラオケボックスで放送を見ていたのは何か思惑があったのでは?と睨んでいる。
  • 昔、園田競馬や住之江競艇でバカ勝ち人がその足で"自由恋愛"を楽しむために通っていた飛田新地のことは聞いたことはあったが、残念ながら私はそこでバカ勝ちできない才覚だったらしく結局行かずじまいだった、それから幾星霜、今年秋「…とマツコ」第2弾で取り上げたその自由恋愛の現場は偏見なくしっかり伝えたドキュメンタリーが本当に見たことがない斬新さに溢れていた。それとマツコとゲスト友近の人生の教科書こと五社英雄吉原炎上」をふんだんに使われた点ではこれが最後になりそうな…いや「攻めのドキュメンタリー」精神で取り上げ続けてほしいものです。▼ベルギーのあちこちでラジオを通じて住人に語らせてみたドキュメンタリーをモデルにサンドイッチマンに大阪の国立循環器病センターで露天ラジオをやらせてみた時点で企画の勝利が見えた「病院ラジオ」。人の話をしっかり受け、人に話を引き出すためにしっかり転がす事にかけてはサンドイッチマンキン肉マンからの"プロレス"に勝る芸人はいないし、その年さんまさんを超えて好感度タレント第1位になったスーパーヒーローなのもそういう感じがする。▼東京の「バラエティー」番組がコント主体からVTRを見ながら「お笑い風」で茶の間にご機嫌を伺う時代になってきて久しいが、いち早く(予算難のせいで)外ロケで芸人のテレビ力を鍛えまくっていた関西ローカル番組での地力の強さを爆笑と共に改めて確認するような実験ロケ番組「外王」。千鳥"以降"関西街ロケでの主力だったかまいたちとダイアンと銀シャリを主軸に東京の業界人にプレゼンする内容だったし(三四郎もいるけど)、それはある程度成功したかのようだったが、これって「漫才は大阪のもの」理論と同じなのかな?▼「かりそめ天国」と同じスタッフで最も広島が生んだ快男児の快男児ぶりが発揮されていた「ナレーター有吉」。狩野英孝の自滅系原稿で全方位ツッコミ、みちょぱでギャル時々IKKOが憑依したり、バイきんぐ小峠でフルスイングでボケ倒す、三者三様ぶりもお見事だった。それから一番言っとかなければいけないのはナレーションでの軍人ロックスター自体の能力も長年芸能活動をやってるだけあって当たり前のように上手かったりする。▼今年テレビっ子たちの話題を最も集めた「オールスター後夜祭」だが、個人的には200人の雑魚芸人どもをダシにした大藤井P感謝祭(もしくは高山さんのエア握手会)が強すぎたのであまり食指がわかないままだったけど、2回目となる秋季の方では「オールスター感謝祭'09秋」のオマージュあり、「モンスターハウス」最終話直後のイベントを予期した体重計企画ありと藤井健太郎の「思想」が色濃く出てたのでギリギリ候補に入れておいた。ファンに失礼だけど早く高山さんが"守られていない"状況下(今の野呂さんみたいな状況)でのアシスタントぶりが見てみたいです
  • 17年度もスリムクラブ内間の全力"追っかけられ"坂とか優れた欲望企画はあったけれど、飯尾和樹による各地の"キャバ嬢ナンバー1"が欲望企画の主軸になった頃から昨年の「かりそめ天国」がようやく「怒り新党」時代の勢いを取り戻していったと思う。チャンカワイが突き地獄に陥ったり、オカリナがホラーショーを始めたり、狩野英孝人間国宝相手に失礼レポートをかまし始めたり、蛭子が終始路線バスばりの悪旅ロケをやりだしたり、しまいは仁支川峰子がワインをグビグビ飲み干して泥酔したり、そりゃ今年の私の中での最優秀番組にもなる。▼昨年の「水」の勝負企画「モンスターハウス」は、最も優れた「テラスハウス」のパロディーであるのと同時に、現在のテレビでは絶対に披露できない「憎悪の増幅装置」としての社会実験としても本当に優れていたし、17年のフィーチャークロちゃんのように生放送で"スタジオ内"で決着してもオチはついてたのに、としまえん(治安の有無は知らない)で見世物イベントをやると生放送中に宣言する事は…ああいう結末はハナから予期できていた、もしくは狙ってやったと直感で思った12月27日朝のNHKニュース。▼一昨年同様「全力!脱力タイムズ」は報道番組の皮をかぶった本格コント番組として攻め続ける。多大な負担で番宣しにくる俳優ゲストはもれなく好感度を上げてくるし、芸人ゲストも最後のコウメ太夫トラップを上手く料理できればアンタ柴田のように評価されるし、専門家コメンテーターもリアル情報番組コメンテーターより格段に"わかってる"感を醸しだすしといいことづくめ。さすがに今年は2〜3周目のネタが多くなりそうだが、どうやりくりできるか。▼視聴率低下と内外のコンプラに耐えられなくなったのと、そもそも製作者側の忍び寄る老いの影に負けた感があった「めちゃ×2イケてるッ!」4時間40分の最終回SP。「世の中からイジメがなくなったんでござるから」という岡村の強烈な皮肉を裏付けるような「めちゃ日本プロレス」極楽同盟一夜の復活とか、野武士のかわいがり的良識者の声で全滅した「七人の数取り侍」復活とかが自分の中での最高潮だった。まあ正直後半2時間はひたすら「温かく見守った」だけなんだけど。「青春」って本人以外からしたら結局そんなもんです。▼最後はもう一つのアリペイ番組「有田ジェネレーション」ファンキージェネレーションでのキャスティングの妙について、霜降り明星を呼んだら劇場内ではおなじみだが世間的に知らないインディアンス木村と抗争をぶっ始めたり、ダイアンに早々に「ダイアン問題」を捨てさせ、心の中の澱にあった「『ごちそうさん』言おー!」「拝もー!」を引き出したり、サブングルを呼んで全員組手で加藤を全方位攻撃させて「魂が折れた後」を試そうとしてたりと面白すぎた。最後のザブングル加藤は歴史的失速のまま終わったけど。

 

  • 11月の段階の年度代表番組レースでは「相席食堂」独走状態だったけれど、「水曜日のダウンタウンモンスターハウスでの陶片追放のあたりから本格的に元ネタ「テラスハウス」を見直し始めれば第30週でのノア君のサイコパスに近い嘲笑シーンに出くわしてまさになんじゃこりゃ?な気分に。そこから「田中判事は第31週で『キャンプ時にキスした』と断じていたがそれ以前から、いや離任した小瀬田判事の第23〜24週の熱量の差から見れば既にこの当時までに、下手すると入居以前からあんな騎乗位キスしまくっていたのでは?」という仮説を立てながら見直したら、それが壮絶にどハマリしたような島袋聖南と石倉ノアたちの顔芸をしていたことに気づいて、それから何度目かのテラハ大ブームが到来する(2年ぶり4度目)。そうなると徐々に下降線をたどっていた「相席」に代わり「テラスハウスを年度代表番組に!」運動が心の中で当時吹き荒れていた。誰もそんな運動なんてやってないし、自分の中でも否定してるけど。
  • そんな風潮?を一変させたのが「相席食堂」青田買いSP。知らん奴がオープニングを飾り、知ってる智兄がもっと知ってるどくだんご師匠と一緒にどスベリロケをして、昔知ってた帯谷孝史が放送事故を引き起こし、最後マジカルエミちゃんの本気で怖い顔を引き出して終わるという。まさに「(テラハ)からのサイコー」となり各番組との差を一気に引き離して、ほぼ決まり。"ほぼ"ね。
  • 残すは「水曜日のダウンタウンモンスターハウスでこちら側が予期できなかった結末がくる事だけだったが、最後のイベント告知以外は大方の予想通り。もし莉音と大輝が付き合っていたのが「陶片追放」前での極秘交際だったり、「クロちゃんに○○できたら百万円」での賞金授与などが"盗撮"で暴露したら同点決着となっていたが、あくまでも他の5人は"シロ"という事で、なので「レースは決着した」と書いたが、その直後に大混乱のままイベント強制中止の報道が。まだロスタイムがあったのかぁ!
  • モンスターハウスの初回、確か松本さんは「(黒川の不祥事を)NHKのニュースで知りたくない〜。嫌や〜そんな知りかた嫌や〜」とボヤいていたが、実際キワキワな事態を起こしかけてはいたが他の出演番組とかで「クロちゃん現行犯逮捕!」が報道されるわけにいかず、だけど「騒動」自体は起こした方がオチが効くな〜と誰とは言わないが誰かがそれに向けての作戦を練っていて、その中で「衆人イベントを中止にさせる程の混乱」を引き起こすのがNHKニュースに限りなく"安全に"知られる方策だよなとその誰かは思ったのかもしれない。そうして怪我人とか出れば一撃アウトになるので万全の対策を施しながら、徐々に憎悪を増幅するような黒川登場の場面、耳裏に伸ばしていた髪の毛にまで嫌悪させてしまう言動などを注意深く並べる演出処理、自分の心の声を適切に伝える副音声(スタジオ)、とそういう仮説に基づけば実に精巧にして巧妙な"システム"だったよなぁと私は全然知らないのでそんな妄想にひたってたり。
  • 結果、救急車は出動していたようだが怪我人を出さず"無事に"イベントは強制中止、そして翌朝のNHKニュースでは騒動で持ちきりだったので、この勢いのまま最も松ちゃんに"知られる"確率が高そうな「ニュース7」で伝えられれば誰とは言わないがその誰かが組んだ"賭け"は勝ってしまうなと思いながら、12月27日の「ニュース7」を最後まで見守っていた…が結果一切伝えられなかったので、ここでようやく「相席食堂」が年度代表番組に選ばれたという次第。2018年もお疲れさまでした〜。また来年…でなく、また今年〜。