2012年度私的購読マンガベスト10-外伝-

○その1 来年度もより楽しめそうな作品(ベスト10作品を除く)

 

きせかえユカちゃんCookie):今年で一番東村アキコ作品で笑い唸らされた新作。この回の単行本すなわち第12巻を待ち続ける日々。(19年追記:結局12年7月号に出た読切を最後にそれっきり。ねぇ~)

きせかえユカちゃん 11 (りぼんマスコットコミックス)

きせかえユカちゃん 11 (りぼんマスコットコミックス)

 

 


・冒険エレキテ島(月刊アフタヌーン):本年度連載分は大満足、続き&新刊は来年の話。続くだけで幸せです、ハイ。

冒険エレキテ島(2) (KCデラックス)

冒険エレキテ島(2) (KCデラックス)

 

 
・千年万年りんごの子(ITAN):「まだ第1巻だから…」候補作はコレ。話は民族学伝承か伝奇小説か恋愛小説か多種多様の話になる。

千年万年りんごの子(1) (ITANコミックス)

千年万年りんごの子(1) (ITANコミックス)

 

 
ひばりの朝フィール・ヤング):こちらは1巻でなければ年間第4位はこの作品…すなわち傑作。この作品にて「ヤマシタトモコは何処へゆく?」を痛感。現在進行形で見逃してはいけない作家。

ひばりの朝 (1) (FEEL COMICS)
 

 
・トラップホール(フィール・ヤング):「まだ単行本すらない…」分野はねむようこの新境地作品を抜擢、悪意だらけの世界にどう「裸の」主人公が挑むのか楽しみしかないのです。

トラップホール(1) (FEEL COMICS)

トラップホール(1) (FEEL COMICS)

 

 


○その2 本年度世間の荒波に負けず完結した名作慰労的作品

 

鉄腕バーディー EVOLUTIONビックコミックス):これを「無事」と捉えるかは読者次第。いつかどこかの媒体で続編が始まると思います。

 

範馬刃牙少年チャンピオン・コミックス):20年余りの「世界最強の親子ケンカ」の先にあったものとは?最終回は衝撃しかなかった。

 


バクマン。ジャンプコミックス):当初の「日本のマンガ雑誌(=週間少年ジャンプ)って何だ?」との解体マンガから少年マンガの王道への着地。物足りない感想も多数いたが、原作&作画共に計画通りであろう。

バクマン。 20 (ジャンプコミックス)

バクマン。 20 (ジャンプコミックス)

 

 

・秘密ートップ・シークレット-(ジェッツコミックス):少女マンガ史上最強のグロすぎる描写や展開が壮絶に決着、そして薪と青木の「呪われたコンビ」の運命の果てとは何なのか?

 


○その3 世間の高評価と反対に私があまりノレなかった的作品

 

ハイスコアガール(ビックガンガンコミックスSUPER):「ボーイ・ミーツ・ガール」物語として来年も要注目だが、いかんせん同時代なのに「スト2」とは蚊帳の外なので(アクション&アーケードが苦手すぎるだけ)。(19年追記:それから2年後まさかの行き違いで連載中断へ。16年に再開されたから良いものの…。それ以降あそこの雑誌群は読んでないままだ。あ、作品自体は中断直前に評価してますので)

 

銀の匙 Silver Spoon少年サンデーコミックス):今年様々な賞レースに勝った作品であるが、どうにもヒロインの描き方がいまいちわからない。ひょっとして識者はこの物語の果てをまだ見ず、農高のノウハウもので評価したのか?(「鋼の錬金術師」の方が荒川先生の現在進行形での最高傑作だと信じてます)

 

昭和元禄落語心中(KCx):バッシング覚悟で感想書けば、とどのつまり「落語神髄もの漫画?兄弟弟子もの漫画?どっちなの?」が現在の認識。まだ絶賛にはちょいと遠いのかな?と私だけボンヤリと考えている。(あと先生の戦後世相描写がちょいと苦手…)

昭和元禄落語心中(1) (ITANコミックス)

昭和元禄落語心中(1) (ITANコミックス)

 

 

 


○その4 今年ワースト作品

 

・「該当作なし」
・不受賞理由:毎年あきれた作品やあきれた人物に差し上げて、私の緋文字としている企画だが残念ながら今年そんな作品が見当たらなかったと正直に告白。わくわくさせたワースト?作品では、いましろたかし作「原発幻魔大戦」が挙げられるが、昔古本屋で読んだ漫画雑誌ガロの60年代末期の投稿欄のざわざわ感も結構好きな私は表層的な願い虚しく真剣に裏読みしつつ楽しんでいたので…やっぱり該当作なしでいいです。

(19年追記:該当作なので触れることはない。それにしても”原発系”マンガを三年連続で触れていることが、精神的にやばかったんだろうな自分という気も。実は今現在もそうだったりする。あ、原子力発電所関連では)