2012年度私的購読マンガベスト

 おもしろいをどう上手におもしろいと伝えられるのか、この難問を解くためにベスト10形式が発明されたと私は思う。では以下の通りになった本年度読んだ面白きマンガを紹介する。

 

第十位…「海街diary」(flowers コミックス):今年の連載内容は「終わり」への問いかけ。悲しくて深い。

海街diary 5 群青 (flowers コミックス)
 

 


第九位…「人間仮免中」(イースト・プレス単行本):すべてがぶっ壊れた作者の稚拙で崇高な魂の放浪記。

人間仮免中

人間仮免中

 

 


第八位…「アゲイン!!」(週刊少年マガジンコミックス):逃げずに堂々と恋愛青春にぶつかる快作。作品があって作者あり。

 
第七位…「竜のかわいい七つの子」(ビームコミックス):同一のテーマで様々な型を作り上げた作品。

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)

 

 
第六位…「闇の国々」(シリーズ):フランスにて描き続けたBDからの挑戦状。画集扱い。

闇の国々 (ShoPro Books)

闇の国々 (ShoPro Books)

 
闇の国々II (ShoPro Books)

闇の国々II (ShoPro Books)

 
闇の国々III

闇の国々III

 

 
第五位…「台風の日-真造圭伍短編集」(ビックコミックス):今年の漫画界を席巻した真造台風、好みはコレ。

台風の日―真造圭伍短編集 (ビッグコミックス)

台風の日―真造圭伍短編集 (ビッグコミックス)

 

 

第四位…「3月のライオン」(ヤングアニマルコミックス):いじめ問題老いの問題、この国に問い続けた松明の輝き。

3月のライオン 8 (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン 8 (ヤングアニマルコミックス)

 

 


第三位…「I【アイ】」(IKKI COMIX):我らの「背後」にあるのは何か?戦慄走る東北土着叙事史。

I【アイ】 第1集 (IKKI COMIX)

I【アイ】 第1集 (IKKI COMIX)

 
I 2 (IKKI COMIX)

I 2 (IKKI COMIX)

 


第二位…「ぼおるぺん古事記」(平凡社書籍):わずか繊細な1本のペンで日本創世記を描ききる意欲作。

ぼおるぺん古事記 (一)天の巻

ぼおるぺん古事記 (一)天の巻

 
ぼおるぺん古事記 (二): 地の巻

ぼおるぺん古事記 (二): 地の巻

 
ぼおるぺん古事記 三: 海の巻

ぼおるぺん古事記 三: 海の巻

 

 


第一位…「さよなら絶望先生」(週刊少年マガジンコミックス):「物語の終わり」を考えぬき大胆かつ繊細に描いた大傑作。(19年追記:なのでみなさん探して読みましょう。象の歩みペースで連載中の「スタジオパルプ」も良いんですけどね)