2020年私的購読マンガベスト10
・第10位…「マイ・ブロークン・マリコ」(BRIDGE COMICS):新井英樹先生ばりの飛び散るよだれ・鼻水・涙の荒れくるう三重奏。
・第9位…「戦争は女の顔をしていない」(KADOKAWA COMICS):戦争が全てを平等に投入しなければいけない時代への重厚なる警句になりうる書。
・第8位…「妻、小学生になる」(芳文社コミックス):巷で大流行の「転生モノ」、私の中ではこれが最高峰なリアリティーファンタジー物語。
・第7位…「水は海に向かって流れる」(KCデラックス):緩やかな楽しい宴もいつかは終わるもので。良き完結感。
・第6位…「さよなら私のクラマー」(月刊少年マガジンコミックス):94年アメリカW杯決勝あのPKでのあの暑さをあの場面で再び味わおう。(そしてあと1巻で終わりだなんて勘弁してくれよぉ!)
・第5位…「血の轍」(ビックコミックス):ついに重大な局面にさしかかった超絶歪すぎる親子愛。出口に立っているのはどのようなハッピーエンドかそれとも?
・第4位…「天国大魔境」(アフタヌーンコミックス):現代とアウトローがかなり入り混じったヒルコハンター編と密室空間の中で大人たちの陰謀がざわめき始めた高原学園編。どう物語の大河へ混ざり始めるのか今から楽しみ。
・第3位…「望郷太郎」(モーニングコミックス):置いてきぼりとなった遥かな時空とシベリアの氷河気候と容赦なき騎馬文化と。これらすべて消化して大輪を咲かせられるか。
・第2位…「ランド」(モーニングコミックス):果てしなく終わらない物語としての最も美しい物語の結び方でした。あと最終巻表紙のヒマワリの日輪が『ぶーげ』の花みたいだった。(山下先生は週マ出身だけど)
・第1位…「竜女戦記」(平凡社):今年読んだ漫画の中でこれほど破天荒で真っ裸な時代劇が生まれていたのに驚いた。前作「ムシヌユン」ともども歪なるものを読んでくれたら。