2014年度私的購読マンガベスト10-外伝-

○その1 来年度もより楽しめそうな作品(ベスト10作品を除く)


・「いちえふ 福島第一原子力発電所労働記」(モーニングKC):漫画ゴラクの絵柄で世界一の暗部を冷静に見続けるプロレタリア漫画。

 



・「健康で文化的な最低限度の生活」(ビックコミック):本来ビックコミックスピリッツで世に問うべきだったのはこれだったはず?

 
・「白暮のクロニクル」(ビックコミック):上記と以下同文。公務員を絡ませた漫画ならゆうき先生が日本屈指。

白暮のクロニクル 4 (ビッグコミックス)

白暮のクロニクル 4 (ビッグコミックス)

 


・「聾の形」(講談社C):迷った挙句第11位。来年はファンタジーに挑むのですが週マガで?

 
・「ひとりぼっちの地球侵略」(ゲッサン月刊サンデーC):面白いけれど諸々の理由で頭が混乱する、そんな癒やし系SFバトル。

 


○その2 本年度世間の荒波に負けず完結した名作慰労的作品


・「千年万年りんごの子」(KCx(ITAN)):津軽精霊伝承と共に夫婦は永久になれることを祈って。

 



・「アゲイン!!」(KCデラックス):ラジオにTVと大忙しな環境下でも、素晴らしい作品はできる。

 
・「NARUTO」(ジャンプC):15年にわたる連載お疲れ様でした。(え、それだけなの?)


・「ああっ女神さまっ」(アフタヌーンKC):月刊アフタヌーンと共に計26年。もはや平成史。

 
・「小さな恋のものがたり」:こちらは足かけ52年、人生と共にあった作品にありがとう。

小さな恋のものがたり 第44集

小さな恋のものがたり 第44集

 

 


○その3 今年「惜しかった」作品


・「姉の結婚」:詳細は省きますが、妹は「姉の子」であっただったろうに。そこは惜しいがお幸せに。

 
・「いぬやしき」:大吉が出るか大凶が出るか。ただ見守るしかない現状が惜しい。

 

・「わたしの宇宙」:本当に面白い。面白いが連載雑誌が消失したことが実に惜しい。

わたしの宇宙 2 (2) (IKKI COMIX)

わたしの宇宙 2 (2) (IKKI COMIX)

 

 
・「ドミトリーともきんす」:これは超絶面白い。だけど「科学読み物」扱いなのが惜しすぎる。

ドミトリーともきんす

ドミトリーともきんす

 

 

・「五色の舟」:これは単純に現在読めていないだけ。そんな自分に惜し…いや買って読めよ。(15年追記:無事読了してベスト10に入れなかった事に「惜しさ」が。もちろん15年度分で現在連載中「死者の書」と共に評価しますのでお楽しみに)

 


○その4 本年度漫画界でのワースト表彰


・授賞人物:ビックコミックスピリッツ編集部および編集長

美味しんぼ 111 (ビッグコミックス)

美味しんぼ 111 (ビッグコミックス)

 

 
・授賞理由:もうそういった前例、そういった解釈を行う原作者なのは読者の共通認識なので、雁屋先生自体は無罪ですけれど。他の漫画作者に根回し皆無*1で、コミックで修正しなければならないまでの内容を無修正で雑誌に載せた事は重大な過失行為だと思われますよ。これは残念!)