2015年度私的購読マンガベスト10-外伝-

○その1 来年度もより楽しめそうな作品(ベスト10作品を除く)


・「さよならガールフレンド」(フィールC):田舎から逃げ出すという事、田舎に戻るという事。

さよならガールフレンド (フィールコミックス FCswing)

さよならガールフレンド (フィールコミックス FCswing)

 

 
・「岡崎に捧ぐ」(ビッグコミックスペリオール):1990年代の「わたしたちの青春小説」。

岡崎に捧ぐ 1 (コミックス単行本)

岡崎に捧ぐ 1 (コミックス単行本)

 

 
・「ムシヌユン」(ビックコミック):昆虫マンガなら壮大すぎるし、SFマンガならド変態すぎるし、壮大な異端昆虫マンガ。

ムシヌユン 1 (ビッグコミックス)

ムシヌユン 1 (ビッグコミックス)

 

 
・「カラダ探し」(ジャンプC):遥がセクシーすぎて読み進めてしまった。(※個人の感想です…って全体が個人の感想だった)

カラダ探し 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

カラダ探し 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

・「今日を歩く」(IKKI COMIX):「あの表情」をより突き詰めた作品が近い将来出来上がるかもと。

今日を歩く (IKKI COMIX)

今日を歩く (IKKI COMIX)

 

 

(真造圭伍「T.A.B(仮)」と三浦よし木「僕の変な彼女」は共に単行本発売されれば買いなのだが、まだ発売されてないので掲載できなかった)(19年追記:後日「トーキョーエイリアンブラザーズ」として実写ドラマ化された真造先生の作品はともかく。三浦よし木先生は現在「ザ・マーガレット」でペンネームを変えて読切作品を出されてるそうで。コウダンシャって難しいね~)

トーキョーエイリアンブラザーズ 1 (ビッグコミックス)

トーキョーエイリアンブラザーズ 1 (ビッグコミックス)

 

 

 

○その2 本年度世間の荒波に負けず完結した名作慰労的作品


・「喰う寝るふたり 住むふたり」(ゼノンC)

 

・「荒川アンダーザブリッジ」(ヤングガンガンC)

 

 ・「じみへん」(スピリッツじみC)

 
・「ぽっかぽか」(YOU愛蔵版C)

新ぽっかぽか 3 (愛蔵版コミックス)

新ぽっかぽか 3 (愛蔵版コミックス)

 

 

・「わたしの日々」(ビックコミックスペシャル):水木先生、生涯最後の年までの連載ありがとうございました。

 


○その3 今年「惜しかった」作品


・「orange」(アクションコミックス):わざわざ雑誌を変えてまで描きたかったことは本当にそれだったのかな?

orange : 1 (アクションコミックス)
 
orange 1 (マーガレットコミックス)

orange 1 (マーガレットコミックス)

 

 

・「ガーゴイル」(ヤングキングコミックス):直後に原作者が逮捕された影響より先に「完結」したのがなんともはや。

 

・「コンプレックス・エイジ」(モーニングコミックス):もう1年描かせてあげたかったかもしれないが、それまで良い作品だったので「惜しい」を。

コンプレックス・エイジ(6) (モーニングコミックス)

コンプレックス・エイジ(6) (モーニングコミックス)

 

 

・「うちの妻ってどうでしょう?」(アクションコミックス):本当に良い作品だったが、モーニングなどの連載作品オンリーになると寂しい以上にちと怖い。(他メディアの仕事もしているけれど)

 

・「富士山さんは思春期」(アクションコミックス):正直私だけかもしれないが、富士山さんの「心情」がいまいち掴めなかった。もう掴めない年齢なのかね?

 


○その4 本年度漫画界でのワースト表彰

 

・授賞作品:該当作なし。

・授賞理由:該当作がないんだから理由なんてない。

2014年度私的購読マンガベスト10

おもしろいをどう上手におもしろいと伝えられるのか、この難問を解くためにベスト10形式が発明されたと私は思う。では以下の通りになった本年度読んだ面白きマンガを紹介する。


・第十位…累(イブニングKC):「怪談」に「ガラスの仮面」要素の奇跡的融合。

 
・第九位…日々蝶々(マーガレットC):みんな、高嶺ちゃんが蝶に成ったよ。

日々蝶々 9 (マーガレットコミックス)

日々蝶々 9 (マーガレットコミックス)

 

 
・第八位…あれよ星屑(ビームC):戦後闇市と大陸戦線と同性愛のバクダン。

 
・第七位…娘の家出(ヤングジャンプC):ワルツの如く主人公も巡り巡る。

娘の家出 1 (ヤングジャンプコミックス)

娘の家出 1 (ヤングジャンプコミックス)

 

 
・第六位…重版出来(ビックコミック):漫画家・編集者それぞれのブルースが。

 
・第五位…運命の女の子(アフタヌーンKC):あなたの背中にも無敵の女の子が…。

 

・第四位…かくかくしかじか(集英社愛蔵版C):とにかく最新巻以降の回を読んで!

 

・第三位…3月のライオン(ジェッツC):退院後、羽海野先生の凄みが増したようで。

 

・第二位…プリニウス(バンチC):「どうしても、この異形を描きたかった」なアレ。

プリニウス 1巻 (バンチコミックス)

プリニウス 1巻 (バンチコミックス)

 

 

・第一位…四月は君の嘘講談社C月刊マガジン):2014年全てがパーフェクトな連載。

 

 

・特別賞…西村ツチカ作品集なかよし団の冒険(リュウC):今年一年私の傍に常にコレ。

西村ツチカ作品集 なかよし団の冒険

西村ツチカ作品集 なかよし団の冒険

 

 

 

 

 

 

2014年度私的購読マンガベスト10-外伝-

○その1 来年度もより楽しめそうな作品(ベスト10作品を除く)


・「いちえふ 福島第一原子力発電所労働記」(モーニングKC):漫画ゴラクの絵柄で世界一の暗部を冷静に見続けるプロレタリア漫画。

 



・「健康で文化的な最低限度の生活」(ビックコミック):本来ビックコミックスピリッツで世に問うべきだったのはこれだったはず?

 
・「白暮のクロニクル」(ビックコミック):上記と以下同文。公務員を絡ませた漫画ならゆうき先生が日本屈指。

白暮のクロニクル 4 (ビッグコミックス)

白暮のクロニクル 4 (ビッグコミックス)

 


・「聾の形」(講談社C):迷った挙句第11位。来年はファンタジーに挑むのですが週マガで?

 
・「ひとりぼっちの地球侵略」(ゲッサン月刊サンデーC):面白いけれど諸々の理由で頭が混乱する、そんな癒やし系SFバトル。

 


○その2 本年度世間の荒波に負けず完結した名作慰労的作品


・「千年万年りんごの子」(KCx(ITAN)):津軽精霊伝承と共に夫婦は永久になれることを祈って。

 



・「アゲイン!!」(KCデラックス):ラジオにTVと大忙しな環境下でも、素晴らしい作品はできる。

 
・「NARUTO」(ジャンプC):15年にわたる連載お疲れ様でした。(え、それだけなの?)


・「ああっ女神さまっ」(アフタヌーンKC):月刊アフタヌーンと共に計26年。もはや平成史。

 
・「小さな恋のものがたり」:こちらは足かけ52年、人生と共にあった作品にありがとう。

小さな恋のものがたり 第44集

小さな恋のものがたり 第44集

 

 


○その3 今年「惜しかった」作品


・「姉の結婚」:詳細は省きますが、妹は「姉の子」であっただったろうに。そこは惜しいがお幸せに。

 
・「いぬやしき」:大吉が出るか大凶が出るか。ただ見守るしかない現状が惜しい。

 

・「わたしの宇宙」:本当に面白い。面白いが連載雑誌が消失したことが実に惜しい。

わたしの宇宙 2 (2) (IKKI COMIX)

わたしの宇宙 2 (2) (IKKI COMIX)

 

 
・「ドミトリーともきんす」:これは超絶面白い。だけど「科学読み物」扱いなのが惜しすぎる。

ドミトリーともきんす

ドミトリーともきんす

 

 

・「五色の舟」:これは単純に現在読めていないだけ。そんな自分に惜し…いや買って読めよ。(15年追記:無事読了してベスト10に入れなかった事に「惜しさ」が。もちろん15年度分で現在連載中「死者の書」と共に評価しますのでお楽しみに)

 


○その4 本年度漫画界でのワースト表彰


・授賞人物:ビックコミックスピリッツ編集部および編集長

美味しんぼ 111 (ビッグコミックス)

美味しんぼ 111 (ビッグコミックス)

 

 
・授賞理由:もうそういった前例、そういった解釈を行う原作者なのは読者の共通認識なので、雁屋先生自体は無罪ですけれど。他の漫画作者に根回し皆無*1で、コミックで修正しなければならないまでの内容を無修正で雑誌に載せた事は重大な過失行為だと思われますよ。これは残念!)